高校出ないと大学には行けない?
そんなことはありません。
この記事では、中卒、高校中退の方でも大学に行く方法を紹介しています。
中卒で大学に行く方法は2つ!
①通学部に行くには高校卒業程度認定試験(旧大検)に合格する
②特修生制度(通信制)を利用する
通信課程から通学部に編入できる制度がある大学もあるよ
通学部に行くには高卒程度認定試験を受けて大学受験の資格をとる
高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格すると大学受験資格を得ることができます。
でも、”試験”と聞いただけで何やら難しい気がします💦
高校卒業認定試験の合格率は概ね40%ぐらい。合格率からすると、めっちゃ難しいというわけではありません。
試験科目は国語、地理歴史公民、数学、理科、外国語と非常に広いですが複数年をかけて科目ごとに合格していく方法もありそうです。
- 国公立私立にかかわらず、どの大学でも受験できる
- 年に2回のチャンスがある
- 複数年で合格を目指すことが可能
- 一部の公務員試験の受験資格を得ることができる
一点注意が必要なのは、この試験に合格しても学歴は”高卒”とはならないことです。
- 合格しても最終学歴は高卒とはならない
- 短年で合格するには継続した勉強が必要
最終学歴を更新したい方には、高卒を飛び越えて、”大卒”を狙う方法もあります。
通信制大学なら、特修生制度で学部入学資格をとる
特修生制度とは、4年制大学に入学する前に予備的に1年間特修生として学んだ後、学部1年への入学の資格を得る制度です。
- 通信制なので、地方都市や離島に住んでいても通いやすい
- 通学部よりも学費が大幅に安い
- 仲間ができる
- 単位制なので学びの成果が見えやすい=続けやすい
- 大学の雰囲気がわかる
- 特修生として入学した大学でないと入学資格がない(他の大学には入学できません)
- 1年余計に時間が必要
- 高等学校卒業程度認定試験よりは学費が高い
大学院について
先日、サイトをうろうろしていたら、中卒から大学院を狙う方法を紹介しているサイトがありました。
「大卒よりも、大学院卒の方が格上」的な論調でした。
確かに、大学院は大卒でなくても試験に合格すれば入ることは可能ですし、研究者として学部卒よりも社会的な立場は優位かもしれません。しかし、大学院と大学は、目的が大きく異るということを知っておく必要があります。
大学は、一般教養と専門分野を複合的に学びます。少数の学習グループであるゼミでは教員から個別の指導を受けることも可能です。
一方大学院は、研究者の養成を目的としており、網羅的な科目はありません。研究する分野は、課題が与えられるのではなく、自分でテーマや問いを立て、自らその問題を解決する方法を研究し、修士論文にまとめます。
大抵の大学院では、筆記試験や面接試験の他に「研究計画書」の提出を求められます。
学部を卒業せずして研究計画書を書くのは至難の技です。
最終学歴に大学院ではなく、大学の学部名を記載するよう促す企業や団体もあります。
手っ取り早く高学歴を手に入れたいという気持ちもわかりますが、学部での勉強や研究が基礎となり、正しい問題意識を持つことができます。
遠回りに思えるかもしれませんが、大学の学部からはじめましょう。