難聴の方の中には、進学を迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
通信制大学には、聞こえない方、聞こえにくい方も学びやすい環境が整っています。
- 自分のペースで学べる
- スクーリングが受講しやすい
- UDトークが使える
自分のペースで学べる
大学は高校や中学とは違い、自分のペースで学ぶことができます。
特に通信制は、勉強の時間も自分で決めることができます。
聴者のペースに合わせる必要はありません。
一方で、サボろうと思えばいくらでもサボることができちゃうのが弱点です💦
スクーリングが受講しやすい
大学の通信教育では、124単位中、30単位以上を対面で受講することが義務付けられています。
かつては、仕事を休んで大学や指定会場に行かなくてはいけなかったため、通信制大学のネックになっていました。
しかし、インターネットの発達で、動画の視聴をスクーリングとみなす科目が増えてきました。
大学や科目によって、視聴期間が決められていますが、視聴する時間は自由です。
動画のスクーリングは、指定動画を視聴したあと、課題レポートを提出することで単位を取得できる形式が一般的です。
UDトークが使える
動画なので、いつでも、どこでも、電車の中でも視聴できます。
大学側はあまり意識していませんが、難聴の方も視聴しやすいという大きなメリットがあります。
動画によっては音声が聞き取りにくく、UDトークの誤訳が増えるかもしれませんが、管理人が試した限りボリュームの調整で、概ね良好に訳されました。
そして、繰り返し、巻き戻し、しながら単位取得まで何回でも視聴できるメリットがあります。
対面のスクーリングで手話通訳を用意してくれる大学はないか、あってもごく少数だと思われます。
動画スクーリングを採用している大学であれば、履修に関するストレスは大幅に削減できます。
ところで、通信制大学って社会で通用するの?
通信制であっても4年制大学であり、卒業すれば「学士」という学位が与えられます。
学歴そのものが、あなたを助けてくれることは少ないかもしれません。
しかし、そこで得た知識や自信はか必ずあなたを助けてくれます。
慶応義塾大学、早稲田大学など有名大学にも、通信課程はあります。
しかし、有名大学には有名である理由があることも忘れないでください。
卒業するのは容易ではありません。
大学はネームバリューで選んではいけません。
通信制は入学のハードルは低い反面、通学部よりも中退率が高い傾向にあります。
先に挙げたスクーリングも要因の一つですが、「学ぶ気力を失った」という理由の方も多くを占めます。
学びの気力につながるのは、単位修得の喜びや教員の講評です。
高評価を得れば自ずと気力もわきます。
しかし、低い評価が続いたり、なかなか単位修得試験に合格できないと、学びの気力が途切れてしまします。
有名大学は、それなりに評価も厳しいということを覚悟してください。
どうせ無試験なら有名大学にチャレンジしたいという気持ちがあるかもしれません。
しかし通信制大学は学び易さ、継続しやすさで選ぶ必要があります。