大学には関心あるけど、通信制の大学ってほんとに役に立つのかな?
学費も安くはないし、勉強を続けられるかも不安。
通信制の大学ってほんとのところどうなの?
疑問:勉強は難しい?
大学や学部によってかなり違いがあります。
最高難易度、慶応大学通信教育部
通学部とほぼ同じ課題を、動画やテキストで自己学習しレポートを提出します。
しばらくすると教員の添削が返却されますが、この添削の基準がめっちゃ厳しい💦
レポートに合格したら、単位修得試験に合格してようやく単位がとれます。
とにかく慶応通教には「通信だから、これくらいは、いいか」というお情けは微塵もありません💦
評価はあくまでも慶応基準。
入るのは楽だけど、単位を取るには通学部と同レベルの頭脳と勉強が必要です。
単位を取りやすい大学はどこ?
卒業率で推測することができます。
卒業率として公表している大学と非公開の大学があります。
高い大学だと80%以上、90%に近い大学もあります。
ただし、この値は4年で卒業した人の数ではありません。1年入学の平均在籍年数は5〜6年程度と言われています。
非公開の大学の卒業率を推定するには、卒業者数を通信教育の在籍学生数を5で割った値で割ってみてください。
推定卒業率=(その年の卒業者数)÷(在籍学生数)x1/5
通信制大学全体では、概ね45〜50%ぐらいではなかいと推測されます。
一概に言えませんが、福祉系、経済系は卒業率が高い傾向にあるようです。
疑問:仕事や家事と両立できる?
これも大学や学部によりますが、いくつかコツがあります。
動画スクーリングが多い大学、学部を選ぶ
5日から1週間の集中スクーリングに合わせて仕事を休むのはなかなか大変です。
誰でも、将来の夢よりも、現実的な今の仕事の方が大切になってしまいます。
通学スクーリングは、ゴールデンウェーク、お盆近辺、正月近辺に設定されることが多いです。
そのため仕事の休暇+スクーリング休暇という長い休みが必要になる場合があります。
多くの大学がスクーリング日程を公開していますので、必ず確認しましょう。
対して、動画を視聴してスクーリングとみなす大学では、実際に大学やスクーリング会場に行く必要がありません。
職場の人に内緒で、大学に通うことも可能です。
家事や介護と両立するにも、自分のペースで学べる動画スクーリングが多い大学や学部は、学びやすい環境をつくってくれます。
関心のある分野を選ぶ
卒業しやすいからといって、まったく無関心の大学や分野を学ぶのは、得策ではありません。
学びへの関心そのものが薄れ、学びの継続を難しくしてしまいます。
一般教養科目(憲法、生物、科学、数学、文学、英語など)は、それほど高いレベルでないことが多いです。
関心のある大学や学部なら専門分野で、様々な知識を身につけることが楽しくなってくるはずです。
知名度で選ばない
「できれば有名大学を卒業したい」と思うのは当然のことです。
しかし、有名大学には、有名である理由があります。
つまり、勉強も厳しいということです。
慶応義塾、早稲田、法政、日大、中央は、勉強に打ち込む時間がとれないと、卒業どころか単位の修得すら容易ではありません。
疑問:どうやって勉強するの?
通信は基本的には、一人での学習するスタイルです。
早く学習のコツを覚えましょう。
図書館を利用する
テキストの他に参考文献が必要になります。
そのためには、図書館の利用が欠かせません。
自分が住むまちの近くに図書館がない場合、隣接する自治体や職場がある自治体で利用登録できる場合があります。
また、大学の図書館が利用できる場合があります。
目的の本がその図書館にない場合、近くの図書館から借りてくれるサービスもあります。
図書館の司書さんは調べものを手伝ってくれます。
欲しい資料や書籍がみつからないときは、遠慮なく聞いてみましょう。
ネット情報には注意
調べ物といえば、GoogleやYahoo!を利用したくなりますね。
しかし、インターネットでみつかる情報には、嘘や、誤解も混じっています。
勉強に使うときには、公的機関のウェブサイトや統計情報を信用しましょう。
基本的に、FaceBookやTwitter、Wikipediaの情報はレポートの参考文献にしてはいけません。
論文・レポートの書き方
論文やレポートなんて書いたことない、という方も多いと思います。
最初からレポートをすらすら書ける人はどこにもいません。
最初は苦労するかもしれませんが、文書を書くことに慣れるには、文書を書くことしかありません。
文の体裁は、たくさんの本を読むことで、読みやすい表現、段落、章割り、などのテクニックが身についてきます。
「です、ます」調で書かない
論文やレポートは、「だ。である。」(常体といいます)で書きます。
慣れないと偉そうに思えてなんとなく気が引けるかもしれませんが、遠慮なく、言い切りましょう😄
章分けする
レポートは、○○○文字以上○○○文字以内、という規定が設定されます。
2000字くらいの短いレポートでも3〜4章に分けてレポートを構成します。
(例文)
- 1.はじめに
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このレポートでは、生涯学習の観点から、通信制大学のメリットとデメリットを考察した上で、社会における通信制大学の意義を明らかにする。
- 2.現状
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厚生労働省の統計によれば、我が国には43の通信制大学があり、約16万2千名が在籍している。しかし海外に比較するとその割合は低く、近年注目される生涯学習の観点からは・・・。
- 3.原因と対策
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前後、我が国の産業は急速に発達した。当時、大量生産技術のなかった我が国は、海外から輸入された技術に支えられる形で、国内の産業も成長した。通信制大学への進学者が少ないのは、このような・・・。
- 4.まとめ
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以上にみたように、我が国の通信制大学の活用度は諸外国と比較して必ずしも高いとは言えず、その背景に急速な経済成長があったことがわかった。今後我が国の国力と国民の豊かな生活を実現するには、誰もが等しく高度な教育を受けることができる通信制大学の活用が不可欠である。
論文やレポートいくつかのルールがあるので、Googleで「論文 書き方」と検索して、詳しいサイトを参照してください。
疑問:単位取るのって難しい?
これも大学や学部、担当教員によってまちまちですが、レポートの合格率は60〜70%ぐらではないかと思います。
もしの、レポートが不合格になっても落ち込まないようにしましょう。
不合格レポートは大切な学びの記録です。
読み返すことで、自身の成長を確認することができます。
通信制には独特の難しさがありますが、卒業の後には新たな可能性を手に入れることができますよ!