『私には得意なものも、趣味もないから』
『もう、歳だから』
このような声をよく耳にします。
このグラフは、脳の機能別にみた年齢との関係図です。
40歳ごろをピークに、短期記憶能力は低下しますが、
問題解決力、語彙能力は年齢と共に向上しています。
そして、そのチカラを社会が必要としています。
さあ、学びの世界に踏み出しましょう!
歳をとると衰える、という妄想
高齢化社会と言われる現代社会では、歳を重ねることが、社会の重荷になるようなネガティブなイメージが蔓延しています。
確かに体力は、20歳前後でピークに達し、徐々に衰えていきます。しかし、上のグラフでもわかるように、すべての機能が衰えるわけではありません。
それを証明するように重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の皆さんは多くの方が高齢です。人間国宝は功績を称えるものではなく『これらのわざを高度に体現しているもの』、つまり現役であることが条件です。もしも、ひとの能力のすべてが年齢と共に衰えるなら、人間国宝も40代が中心となっているはずです。
なぜ学ぶのか?
現代社会が経験知を必要としています。
かつて、お年寄りは、社会で尊敬される存在であり、社会のリーダーでした。尊敬の念を込めた『長老』という言葉に込められているのは、計算の速さや記憶力ではなく、豊富な経験知への尊敬の念です。
高速で快適になった現代では、誰でもわかる画一的な答えや、ニセの情報、偏った情報が氾濫しています。多様性のある社会では、一人ひとりの経験知から問題解決のヒントを探ることも重要なテーマとなっています。
そして、その経験知を社会で活かすには、学びの場ほど適した場はありません。なぜならば、学びの場があなた自身が忘れかけている経験知を呼び起こしてくれるからです。
何を学ぶのか?
インターネット上には、魚のさばき方から、量子物理学の手引まで、あらゆる学びの情報が溢れています。これらを活用して一人で学ぶのも良い方法です。
できれば、学んだことを活かすには、一人ではなく、学校やスクールなどのなんらかのコミュニティに参加することをオススメします。
なぜならば、独学、孤学は気楽である反面、学ぶ気力を失いがちだからです。仲間がいれば、新たな発見、気付きから、学び続ける気力を得やすくなります。
- ボランティアに参加する
- コミュニティに参加する
- 資格取得を目指す
- 学校に行く
- インターネットで学ぶ
どう学ぶのか?
ひとの関心事は実に様々です。
「こんなこと研究してる人いるの?」と驚くこともしばしば。
趣味や関心事がない、という方には思い切って大学に行くことをオススメしています。
今更入試なんて無理💦と言われるかもしれませんが、通信制大学の殆どは入試がありません。しかも通学部と比べて学費は激安!
私は50歳を過ぎてから通信制大学に行きました。
そこでの学びは、私の人生を大きく変更し、また豊かなものにしてくれました。
職場と家庭の往復しかしていなかった私は、大学でそれまでまったく知らなかった世界を知ることができました。
そして、その世界のしくみや、不具合をなんとかしたいと思うようになりこのサイトの運営をはじめました。